

2007/10/29
プラスチックの複合素材について
容器包装には、内容物を持ち運ぶため以外に、内容物の品質を保つという大事な役割があります。
その役割を果たすために、容器包装には色々な機能が求められます。
例えば食品の容器包装には以下のような機能が求められます。
・ガスバリアー性(水蒸気や酸素ガスを通さない機能)
・袋状態でのヒートシール性(内容物を詰めた後で、一定の強さ以上でシールができる機能)
・落下強度(投げたり落とされたりした時に、破けたり壊れたりしない機能)
これらの機能を1種類のプラスチックだけで実現するには限界があるため、数種類のプラスチック、場合によってはプラスチック以外の素材(例えば金属の1種類であるアルミニウムなど)と組み合わせて使うことがあります。
例として、食品の容器包装に求められる酸素ガスを通さない機能を満足するためのフィルムの厚さを、1種類のプラスチック(単一素材、単一材質)とプラスチック以外の素材を組み合わせたもの(複合素材)で比較すると、以下のようになります。
・PEだけのフィルムでは13,500µm(13.5mm)の厚みが必要
・VMOPP(アルミ蒸着)20µmとPE30µmの複合素材では50µm (0.05mm)の厚みでOK
この例からも分かるように、複合素材にすることで、少量のプラスチックで機能を満足させることが可能になります。
複合素材は確かに材料リサイクルには不向きですが、消費者の皆さんの安全・安心とプラスチックの減量化(Reduce)を同時に実現できる優れものなのです。